英語のリスニングのコツ

リスニングのコツ
日本人にとって英語を身につける上で頭を抱えるのが英語の「リスニング(聞く)」です。
何故、なかなか聞き取るようになれない原因は、英語の「音」です。英語には日本語にはない周波数があるため、聞き取るのが難しい=聞き取れないと感じてします。
一般的に日本語の周波数は125~1500ヘルツ、英語の周波数は2000~12000ヘルツと言われています。

日本語と英語の周波数の違い

また、人の耳は育った環境の言語に適応してしまうので、日本で日本語の環境で育つと自然と耳が日本語に慣れているため英語の音は聞き取りずらいといった現象が起きてきます。生まれてから3歳くらいまでは色々な音を聞き取ることができますが、10歳くらいまでには脳と耳が育った環境の言語に適応してくると言われています。

脳と耳が育った環境の言語に適応

ここで、産まれたばかりの赤ちゃんを思い浮かべてください。
産まれてすぐは言葉は話せません。でも、常に耳には色々な音が聞こえてきます。たとえば音楽や犬の鳴き声・掃除機の音・お母さんの話す声・子供の遊ぶ声・テレビから流れてくる音など。赤ちゃんは自然と24時間耳から色々な音を聞いて、少しずつ音を覚えていくのです。そして、産まれてからお母さんや周りの人が話しかける言語を聞き取って、言葉の音を覚えていきます。そのうちに覚えた音を自分で発音し始めます。最初は、「アー」や「ウー」などですが、徐々に「マンマ」「ブーブー」など単語を話せるようになります。その後は、少しずつ単語や単語の意味を理解し、自然と文法を使って会話ができるようになります。

「アー」「ウー」→音の練習
「マンマ」「ブーブー」→発音の練習と取得
「ママ」「パパ」「オイシイ」→単語の発音の取得と意味を理解
「バナナ オイシイ」「イチゴ スキ」→簡単な単語の連続
「アンパンマンが見たい」「お菓子を食べたい」→文法を取得

言語を身につける過程

このように人は産まれてから少しずつ言葉を覚えて行きます。
そして、自分の身近にある言語を自然と身につけて行きます。また、耳で音を聞いて(リスニング)言葉を話す(スピーキング)という流れで覚えるので、リスニング(聞く)力をつけるのは英語を身につける上でとても重要です。

言語取得のポイント

・耳で音を聞いて(リスニング)言葉を話す(スピーキング)という流れ
・発音の練習
・単語の取得
・繰り返して発音や単語を覚える

言葉は、聞く力と話す力(発音・単語力)を身につけてしまえば、その後は文法を覚えるだけなので書く・読む力を身につければ良いのです。

では、どうのようにしたら聞き取れるようになるのでしょうか?

まず、日本語の母音は、「あ、い、う、え、お」の5つです。英語で書くと「a、i、u、e、o」になります。
それにたいして、英語の母音は基本的なものだけでも12個、全て数えると20個以上もあります。

次に、子音の数も日本語は15個くらいに対して英語は24個くらいあると言われています。とっても簡素化して説明しますと、日本語にはない発音は英語にはあるという事です。私たちがいつも使っている日本語にない発音をしようとすると難しいのは当たり前のことです。

なので、とにかく英語をたくさん聞いて「英語耳」を作ることが大切です。
私の経験からいくと一度聞き取れた英語は何度でも聞き取れます。

リスニング音ができないと、発音もできない

先ほどの赤ちゃんが言語を身につけて行く過程でご説明した通り、人が言語を覚える時は耳から入ってきた言葉を聞き取って、覚えてから話ます。
ですので、話せるようになりたいと思っている方は是非リスニングから始めてみてください。海外に留学経験がある方は分かるのと思うのですが、24時間英語漬けの環境で生活をしていると自然と英語が身に付きます。なぜかといいますと24時間英語が耳に入ってくるので自然とリスニングが身について、聞き取りが出来るようになると話す事もできるようになるのです。

音楽家は聞き取りが上手?

私の経験から行くと音楽家は、リスニングとスピーキングの上達が早いです。
私がカナダで通っていた学校の同じクラスにウクライナから来たプロのバイオリニストのクラスメイトがいたのですが、耳が良いみたいで正確に聞き取りが出来るし、話す発音も凄く綺麗な英語なのです。
彼は読み書きが苦手で中学1年生レベルなのですが、彼のリスニングとスピーキング力からは読み書きが出来ないというのが想像も出来ない程、英会話のレベルが高かったです。やっぱり、耳で聞く力というのはとても大切なんだと実感した瞬間でした。

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