アメリカ人は職場でも、お互いをファーストネームで呼び合う習慣があります。
たとえ部長級のおじさま、おばさまでも、”John” とか “Nancy” とか呼び合っています。そのまま仕事の話に入ったりしています。
プライベートならともかく職場で、いい歳をした大人がファーストネームで呼び合って仕事の話をするなんて、日本人にはかなり抵抗がありますが、でもこれが彼らの習慣なので、外資系の職場や海外で働く場合には慣れるしかありませんね。
ただしファーストネームで呼び合うのは同格同士で、格の違う人同士の場合ではあまり使いません。(格上の人がよっぽど人気のある場合は別ですが)。
あとは、上司から「トム、って呼んで。」など言われている場合は、上司であってもファーストネームで呼ぶ場合がありますね。
上司と部下が個人的に仲良しになって、ファーストネームで呼び合う仲になっても、会議などの場面ではファーストネームでは呼ばないようにしている場合が多いですね。(誰かがいる時にはファーストネームで呼ばせないっという上司もいるようです。やはり上司としての体面もあるのでしょう。その部下が自慢気にこっそり教えてくれたので、わかりました。)
アメリカ人同士が職場などでファーストネームで呼び合うということも、一見フランクでフラットな関係にみえますが、実際は場所や場面によって使い分けていたりと見えない歯止めがちゃんとあるようです。
英語には日本語の敬語・尊敬語・丁寧語ほど細かい言い方はないですが、はやり先生や上司などにはきちんとした言葉遣いで話しているのは間違いないです。間違っても先生や上司に向かって友達との挨拶に使う「Hey!」などと言って挨拶しないように注意してくださいね。英語には敬語がないし、海外は縦社会じゃないから、どんな言葉使いでも大丈夫と勘違いしていると、とても非常識で失礼な人と思われてしまいます。
日本語だからとか英語だからとかではなく言葉は、話す相手やTPOを考えて使いましょう。