ある日ジーン君から職場に電話がかかってきました。
このジーン君、ネットワーク技術者で、ネットワークの仕事を請け負うアメリカ資本の会社で働いています。
今回彼の会社に仕事を発注したので、作業の下見について打ち合わせの電話でした。
打ち合わせの会話の中で、
「Does you company have a letter?(御社に手紙はありますか)」
と質問されました。
(ええっ?)
(まあ手紙はないことはないけど、いきなりなんで?)
それはどんな手紙なのかと聞き返して、説明をしてもらいました。
説明を聞いているうちに、ピンとひらめくものがありました。
そうか!、 letter じゃなくて ladder (はしご)だ!
それだったらネットワークの工事に使う物だから、納得できます。本工事でなく下見だから、なるべく身軽で来たいのでしょう。
アメリカ人と仕事をしていると、アメリカ英語の特徴で、語中の “t” の音がはっきり発音されません。
それにすっかり馴れてしまっていた耳が、 “d” の音も また”t” だろうと早とちりしてしまったようです。
英語のヒアリングはとても難しいですが、重要です。
全ての音を聞き取れるようになるには時間がかかりますが、初めは分かる部分だけを聞き取ってみてください。
会話の全てを聞き取れなくても話しの前後から、なんとなく意味がわかってきます。
また、ReadやLeadのように似たような単語の発音も聞いているうちに耳が慣れてきて、いつのまにか聞き取れるようになってきます。