文法的知識を駆使する
TOEICの得点アップのためには、リーディング問題の対策が必須となっています。
Part5は、短い文章の中に空所があって、そこに正しい言葉を選択肢から選んで入れるという問題です。
正解は文法的に正しいものを選ぶという事が多いです。
たとえば、Careful reading of labels and following directions that ——- with medicines help improve the chances that the medicines will work effectively. 「注意深くラベルを読む事と薬と共にもらう指示に従うことで、薬が有効に働く可能性を高めるようになります」という問題では、空所の部分に、動詞のcome を入れるようになっています。
come with ~「~に付随する」というフレーズが関連していますが、問題は、そのcome という動詞の形が選択肢になっています。
空所の前のthatは、関係節を示すthatですから、その前の名詞である directions が come の主語であると見なされます。
ということは、正しい答えは、現在形の come であると考えることができます。
このように、Part5は、読解問題と言うよりは文法問題であることが多いので、文法の知識を駆使してください。
短時間での解答を目指そう
TOEICの点数を上げるためには、短時間でのリーディングができる力をつける必要があります。
リーディング部門の最初のパートであるPart5 は、問題数が多く、一問あたりあまり時間をかけることができません。
具体的には、一問10秒以内に解く必要がありますが、何かコツはないでしょうか。
それは、文法の問題か、語彙の問題かを先に選択肢を見て判断することです。
たとえば、Pacific Entertainment Corp. failed in an ——- to purchase the cinema rights to the No.1 bestselling novel in 2001 with adaptation. 「パシフィックエンターテインメントコーポレーション社は、2001年度のナンバーワンベストセラーの小説の脚色映像権を購入するという___において失敗をした」という問題があるとします。
そういうときに、選択肢を先に見ますと、(A) attendance (B) amputation (C) attend (D) attempt となっていて、すべてaで始まる単語であることから、これは語彙の知識を問う問題であることがわかります。
空所には、文章から判断して、「企て」という意味が入りそうですから、正解は(D)とわかります。
このように、選択肢を先に見ることで解答時間の短縮を図ってください。
Part6 文法的に考えて正答を選ぶ
TOEICの点数を上げるためには、リーディングのスコアアップを目ざしましょう。
Part6は、ビジネスレターなどの一連の文章の途中に空所が施され、選択肢の中から正しいものを選ぶという問題です。
こういう問題では、文章の流れの中で、前後関係から正しく選択肢を選ぶという事が大切です。
たとえば、The creative approach to account management ——- you described confirmed my desire to work with you. 「貴殿が述べられた口座管理に関する独創的な方法によって、当方が貴殿との仕事を望むという事実が確認されました」という問題があったとすると、空所には、後ろのyou described と前のapproach を結ぶ関係詞を入れる必要があります。
選択肢を見ると、what, that , where, when と、関係詞らしきものが並んでいますが、described の目的語になっているのが、先行詞である approach なのですから、関係副詞は正しくありません。
また、先行詞を必要としないwhatも正しくありません。
正解はthat ということになります。
このように、Part6は、前後関係から、文法知識を使って正しく選ぶ必要があります。