会話表現に慣れる
TOEICの得点アップのためには、リスニング対策が必須です。Part2の短い会話問題では、会話で使われる表現がいきなり出てきますから注意が必要です。
たとえば、I don’t imagine you’re finished with your report.「まさか、君、レポートを書き終わったのじゃないだろうね」のような文章が、最初に出てきます。
これを聞いて、通常の否定文だと思ってはいけません。
これは、I don’t imagine ~で、「まさか~ってことはないよね」などのように、強い否定の気持ちを表す会話の表現なのです。
リスニングで言葉を正しく聞き取ることも必要ですが、会話の本などを、日頃から、読んで、その中に出てくる会話特有の表現を覚えることも大切なTOEIC対策となります。
同じように、Guess who I met yesterday. 「昨日、僕が誰にあったと思うかい?」という表現も、形の上では、命令文で、「~しなさい」のようにとれますが、実は、Guess who ~ 「誰だか当ててごらんなさい、誰だと思いますか」という、会話表現なのです。
ちなみに、この問題の答えとしては、I don’t imagine you met your ex-wife. 「まさか、君の別れた妻じゃないだろうね」というものでした。問いかけもそれに対する答えも両方に会話表現が使われていました。
人物写真と事物写真の違い
TOEICのリスニングの点を上げるための対策をご紹介します。
Part1は、写真を見て、それに関する適切な文章を選びというものですが、写真を最初見たときに、ある程度の心構えが必要です。
というのは、写真は人物が写っているものと、事物が移っているものの二通りに分かれるからです。
人物の場合は、その人物の置かれている状況や、使用としている動作などが、問題になることが多いのですが、事物の場合は、それをどのように処理するかが問題になることが多いです。
たとえば、山盛りのサラダの写真があるとすると、このサラダをどうするかが問題になることが多いです。
写真を見た時点で、人が写っていなければ、事物の処理が問題になると思ってください。
サラダの写真の問題の選択肢に、He has almost eaten it up. 「彼はこれをほとんど食べ終わっている」は、間違いとわかります。
別の選択肢に、All you have to do is serve it with some salad dressings. 「後はこれにサラダドレッシングをかけて、テーブルに出せば良いだけだ」というものがあって、これが正しい答えとなります。
事物の写真は、その処理が問題になると思ってください。
風景写真に関して
TOEICの点数を上げるためには、リスニング力の向上を目指しましょう。
Part1は、写真を見て、適切に関連した選択肢を選ぶという問題です。
この問題では、写真を見て、まずは人物が写っているか、事物が写っているかを判断してください。
事物の場合は、食品などの身近なものの場合と風景写真や都会のある風景を描いたものに分かれます。
風景写真では、風景に関するコメントを正しく選ぶ問題が多く出されます。
たとえば、パリのエッフェル塔が写っている写真が出題されたとしたら、It is next to impossible to climb all the way to the top of a mountain. 「はるか山の頂上まで、登るのはほぼ不可能だ」という文章は間違いとなります。
文の途中までは、写真に関連があるように聞こえますが、最後の a mountain を聞き取ったら、間違いの選択肢とわかります。このような問題では、すべての言葉を正確に聞き取れるかが試されていると思ってください。
ちなみに正解は、You can see a tower on the other side of the park.「公園の向こう側に塔が見える」というものでした。
このように、Part1では、短い文を正確に聞き取ることが大切です。