リスニングには視覚情報の利用も大切です
視覚情報をうまく利用して、リスニングをしましょう。
TOEICおよびTOEFLでは、リスニングパートの問題は、音声しか情報がないということはなくて、何らかの視覚情報が存在します。
これは、実際の英会話の場面でも、音声のみというのは、電話での会話などに限られるためです。
その電話でも、相手がどんな人であるかわかっている場合は予備知識というものが、関係してきます。
つまり、音声のみを頼りにして内容を理解するという状況の方が、日常の会話ではより限定的なものとなります。
このように、実際の試験では、音声と共に視覚情報も存在するのですが、それをどのように利用するかを考えましょう。
たとえば、TOEICでは、写真を見せてその説明として正しい選択肢を選ぶという問題が出されます。
このような種類の問題は、まずは全体をみて、人物が写真に写っているかどうかを判断します。
もしも人物が写っていなければ、事物が問題の中心となることは確実なので、さらに細かく、写真の題材となっているものを見ます。
写真の中央部に、機械や道具が写っていれば、それに該当する英単語を思い浮かべます。
流れてくる音声にはその単語が含まれていることが多いです。
人物が中心になっている場合は、一人あるいは複数かに注目しましょう。
一人ならばその人のやろうとしている動作を英語で思い浮かべてください。
複数ならば、その人たちの関係を表す単語を考えてください。
このように音声に含まれそうな単語を視覚情報から予想すれば、リスニング力向上につながります。
リスニングでは、会話の場所と状況を考えましょう
会話の場所や状況を的確に把握することは、効果的にリスニングをする際には重要です。
それはどのような会話がされるかが、ある程度、場所や状況で決まってくるからです。
たとえば、Lost and Found Office (遺失物係)のところに、ある人がやってきてする会話は、ルーティンともいえる定型の会話がなされます。
まずは、係の人が、May I help you? とたずねると、訪れた人が、あるものを失くしたと申告するはずです。
どんなものを失くしたのかがわかったら、次の会話としては、係の人が、それについての質問をするはずです。
たとえば、Can you describe it? 「 どんなものか言っていただけませんか?」 というセリフは当然予期できると思います。
そうすると、ものを失くした人は、そのものの大きさ、色、形状などを述べるはずですから、あらかじめ使われそうな言葉が決まってきます。
たとえば、size, color , shape (大きさ、色、形)などの言葉です。
これ以外の会話でも、社内での会話ならば、二人の関係をつかむことに注意してください。
同僚同士ならば、何か社内での問題を話し合うことが多いであろうし、上司と部下の間の会話なら、上司が指示を出して、それにたいして部下が応じる場面ということが多いのでしょう。
このように、会話の場所や状況を把握して、リスニングに生かしてください。