英語を正確に聞き取るためには、日本語とは違ったルールで、英語は発音されるということを理解する必要があります。
リスニングには繰り返し練習が必要ですが、その練習の前に、ルールを認識して、そのルールを頭の中に入れて、練習すべきです。
そうでないと、いつまでたっても、リスニング力の向上には結びつかないことになってしまいます。
そのルールとは英語の音声変化のことです。
辞書には、発音の仕方を示した発音記号が書いてあります。
その発音が、場面によってさまざまに変化するのが、音声変化です。
様々なパターンがありますが、 たとえば、did you は、カタカナで書くと 「ディド ユー」 のような発音が、辞書に書いてある文字通りの発音ということになります。
しかし実際の会話やリスニングの問題においては、もっと速いスピードで発音されて、しかも did と you は、音がくっついて一つの単語のように聞こえます。カタカナで書くと、「ディジュー」あるいは「ディジュ」となるのです。
そのため、英語学習者は何か別の単語のように思ってしまい、正しくリスニングができなくなるのです。
このような変化のことを音声同化と言いますが、ランダムに同化が起こるのではなくて、一定のパターンがあります。
たとえば、上で述べたパターン以外では、want to 「ウォント トゥ」ではなくて、「ウォンナ」のように聞こえるときがあります。
このようなパターンを習得すればリスニング力向上に役立ちます。
ちなみにこのような単語と単語をくっつけて発音する事をリエゾンといいます。
ネイティブが話している会話を聞いているとよく耳にします。
リエゾンを聞き取るようになるには、とにかく英語をたくさん聞いてリスニング力をつける事です。
また、英語のリエゾンについて説明している書籍もでているので、そうった本を購入して良く使われるリエゾンなどは覚えてしまうのも良いかと思います。