会話の場所や状況は、その会話を英文にする際には重要な役割を果たします。
たとえば、「すぐそちらにお伺いします、行きます」というように相手の所に向かって行く場合は、I’ll come to you right away. となります。
つい、go と言ってしまいたくなりますが、それでは相手に向かっていくのではなくて、どこか他の所に行くことになってしまいます。
このような状況では、相手の視線に立って、つまり「話者が相手に向かって近づいてゆくのだ」と考えてください。
同じように、状況によって使い方が変わってくる動詞にleave という単語があります。
辞書を引けばleave で「去る、出発する」とありますが、他動詞で「~を残す」という意味もありますから、気をつけなければ行けません。間違いをした例を挙げれば、ある人の都合が悪くて、みんなと一緒に出発できないという状況があるとします。
このような状況で、「私は残りたい」というつもりで、I want to leave. と言ってしまうと、誤解されてしまいます。
つまり、「私は出発したい」という意味になってしまうのです。
こういう時には、leave me behind 「私を後に残す」を受け身にして、I want to be left behind. 「私は後に残ることを望む」つまり「私は後に残る」とするべきでした。
このように、状況によって言葉遣いが変わってくるので注意が必要です。