英文を書く時には、主語を日本語文と変えてみましょう
英文を作成する際に、主語を日本語と違ったものを使うということが必要になってくるときがあります。
主語の位置は、日本語も英語も動詞の前に置かれますが、目的語に関しては、日本語は動詞の前に置かれる一方で、英語は動詞の後に置かれます。
この語順の違いのために、英語のライテイングでは、しばしば日本語とは別の主語を使った方が、よりよい英語を書けるときがあります。
たとえば、「(私は)雨続きの天候にウンザリしています。」を、英語で表そうとすると、I を主語にして書きたくなります。
その場合は、「ウンザリしている」は、受け身で表さなくてはいけないのですが、ついtired だけでよいと思ってしまって、I tired wet weather とか I tired of wet weather とか書いてしまいますが、これは間違いで、正しくは I am tired of wet weather. とかI am sick of wet weather. としなければなりません。
しかし、英語でこの文を書くときに、wet weather を主語にすることを考えつけば、 Wet weather has made me tired. とか、 Wet weather is tiring to me. となってより良い英語が書けることになります。
日本語とは違った主語を使うことを考えれば、英文作成力の向上に役立つでしょう。
否定文に気を付けましょう
英文作成においては、英語の否定文の特性に気をつける必要があります。
単に否定の言葉を使えば、ばくぜんと文を否定できる日本語と違って、否定の仕方に厳密な区別をしているのが英語であることをまず理解しましょう。
たとえば、「全部」と「ない」を組み合わせれば、「全部じゃない」とか「全部ない」といった日本文ができますが、これでは、複数いる人たちのうちどれぐらいの人が否定されているのかわかりにくいです。
今ここに、4人の人がいて、ある事柄が当てはまる(例えば30歳以下という事柄)のは、「全員じゃない」といえば、すべての人が当てはまるわけではないように聞こえます。
たとえば、4人のうち2人だけが当てはまって、残りの人は当てはまらないと考えられます。
それに対して、4人の人がオフィス内に、「全員いない」といえば、一人もいないことだと考えられます。
前者が部分否定と呼ばれるもので、後者が全部否定と呼ばれるものですが、英語の場合は、それぞれ異なる単語を使って明確に区別をします。
「全員いない」場合は nobody あるいは not anybody、「全員がいるわけではない」場合は、not all people あるいは not everybody となります。
このように英語では、部分否定と全部否定を明確に区別されているので、英文を書く際には、以上のことを認識する必要があります。
英文を書く時には、可算名詞の形に気を付けましょう
英文作成力の向上には、可算名詞の単数・複数の区別をしながら、英文を書く必要があります。
日本語で考えるときは、単数・複数の区別をしませんが、たとえば、バスという言葉を思い浮かべたら、英語の場合でならば、a bus か buses か、the bus か the buses か some buses かなどと、使う状況によって、bus にもいろいろな形があることがわかります。
「バスが事故を起こした」という日本語では、bus のどのような形を使えばよいかは、わからないかもしれませんが、市内を走っているたくさんのバスのうちのある一台のバスが事故を起こしたとなれば、a bus という形がふさわしいことになります。
もちろん、複数のバスが事故に関係していれば、buses となりますが、今は「ある一台のバスが何らかの交通事故を起こした」と考えれば、a bus がふさわしい形です。
そして、さらにそのバスについて述べようとすると、事故を起こしたある特定のバスということに、話が進展してきていますから、次にそのバスが英文に出てくるときは、the bus がふさわしいことになります。
そしてそのバスが別のある車にぶつかったというような場合は、別のある車は再び aを使って、 a car もしも複数の車が関係していれば some cars となります。
このように、状況によって可算名詞の形を変えることが、ライテイングの向上につながります。